SHIHO MORIYAについて

SHIHO MORIYAは東京を拠点に、ファッション、彫刻、素材設計を横断しながら制作するデザイナーです。バッグを固定されたカテゴリーではなく、ひとつの問いとして捉えています。従来のものづくりの前提から離れたとき、ファッションのオブジェはどこまで変われるのか。その視野はバッグから、やがて服全体へと広がっていきます。

すべての作品は「Form Study」という制作方法から生まれます。手で描いたシルエットを、実際に身につけられる構造へと落とし込むための方法です。その最初の作品がOCTAVE。展示するためだけの造形ではなく、形を保ちながら実際に使えるバッグとして設計されています。

スタジオでタブレットにスケッチを描くSHIHO MORIYA

Form Studyについて

手描きのシルエットスケッチ
スケッチ
バッグのかたちのデジタル3Dモデル
デジタルモデル
素材表面のクローズアップ
素材研究
作業台に置かれた白いプロトタイプ
プロトタイプ

Form Studyは、デジタル上の彫刻、素材の動き、そして身につけたときのフィット感をひとつにつなぐ制作方法です。まだ名前のないかたちを、実際に使えるものとして成立させるために続けています。

制作の中心にあるのは、デジタル3Dモデル。曲線、厚み、力がかかる位置まで、実物をつくる前にデジタル上で細かく検証します。完成品というより、無数にある可能性の中からひとつのかたちを選び取り、成立させていく感覚に近いものです。

デジタルモデルの中では、実際に製作する前に何度でも試せるため、従来の試作にあった勘や無駄を大きく減らすことができます。

美しいかたちは、型紙にしやすいか、型から抜きやすいかだけで決まるものではありません。自らの形を支えられる構造さえあれば、できることは大きく広がります。

Form Studyは、ひとつのバッグのためだけの方法ではありません。大胆な形、すばやい試行、自由なデザインのためのシステムです。バッグからアクセサリーへ、そして将来は服へ。領域を広げていきます。

バナーの両側に並ぶ白い造形

かたちの進化。

精密さと実験から生まれた、小さな作品群。すでにあるものを繰り返さないために。